モノづくりが昔から好きだったんです。自分が携わったものが目に見える形になるのは手応えがありますよね。それで大学も幅広く建築を学べるところを選びました。就職を気にし始めたころ、親しかった大学の教授が「もし自分が就職するのなら横河に行く」と話していたのがきっかけで横河システム建築を知りました。調べてみると、働きやすさや福利厚生など社員を大切にする制度が整っていましたし、何よりも日本で唯一システム建築専用の自社工場を持っていて、全工程を自社でできるポテンシャルに驚きました。他に見ていたどの会社にも似ていませんでした。設立からたった20数年でこの状態なので、ここはこれからまだまだ伸びる。将来性があるな、と感じられたので入社を決めました。最近、ゼネコンに就職した友人と話をする機会がありましたが、福利厚生に関してはやはり横河の方が充実していました。家賃も食費も抑えられる独身寮に、プライベートも充実させられる完全週休2日。残業代もきちんと出るし、有給も取りやすい。休んだ際の仕事の調整にも動いてくれる。将来性はまだこれから検証を続けていきますが、社員を大切にしてくれるというポイントに関しては、イメージ通りでしたね。
入社後は工事部工事課に配属され、現場で手を動かしながら仕事を覚えていきました。大学で足場を組んだり鉄筋を組んだりする実習経験もありましたので、スムーズになじめたと思います。いい建物をつくるという共通の想いのもと、ベテランの職人さんについて仕事の基礎を教わっていきました。年齢も性格もバラバラで、定年退職して再雇用で働いている方なんかもいて、それでもみんな目線をあわせようとこっちの気持ちを汲み取ってくれようとする姿勢を持っているんです。仕事終わりや休日にも一緒に飲みに行ったり野球観戦に行ったりバイクでツーリングに行ったりなど、公私ともに仲良くさせていただいていました。2023年の4月から工事部の中での異動があり、工事課から計画課へ所属を移ることになりました。計画課とは名称の通り、工事の計画業務を担う部署です。実際に現場に出ることはほぼなく、クレーンなど重機の配置や施工方法などを記載した施工要領書を作成し、工事開始前にお客様に送付し、実際に工事を担ってくれる工事課に引き渡します。屋内でオフィスワークをすることが多いので、現場に慣れた身としては少し戸惑うこともありましたが、違う視点から工事を考えられるのは理解が深められて良かったと思います。
システム建築でのトップシェアを取ったとはいえ、まだ設立して30年経っていない会社ですから、まだまだ決めなければいけないことも、ルールが定まっていないところもあります。だから強い意志のもと、環境自体をつくっていける力を持った人が伸びるし、この会社に向いていると思います。もちろん、素直に先輩や上司の話を受け入れて信頼関係を築いていくのも大切。建築を学んでいなくても、周りに詳しい人たちがたくさんいるので教えてもらえる関係を作って吸収していけばいいんですよ。最近は上司からの勧めもあって、施工管理技士の資格を取るために勉強しています。私たちの仕事では鉄骨造りがメインで、中でもシステム建築というニッチな手法なので知識も専門寄りです。でも、資格取得に向けて木造やコンクリートなど幅広い分野の知識を得ることで、今の仕事もできることを広げていけると思います。また、いつか現場に戻ったときに協力会社さんやベテランの職人さんたちとの打ち合わせがもっと深くできると思うと、やる気も沸いてくるんです。