大学の学部は国際系、就活では目に見えるモノづくりに興味があり、主にメーカーを受けていました。そんな私が横河グループへの入社を決めたのは、Google mapでも表示されるほどの大規模なモノづくりができる点と、横河グループの持つ安定感が理由です。同じ業界内でも自社工場を持っている企業はほかにありませんでしたし、社員の方々にも成長を目指す前向きさがあり、設備・人材どちらの面からも将来性を感じられました。当初は横河ブリッジへの入社だったのですが、2年目には同じグループ内の横河システム建築に異動することになりました。その時には、民間向けにスピーディな事業展開をしている点で自分との相性の良さを感じました。会社側も私の適性を見て同じことを考えたのかもしれません。土木系の事業では、一案件の納品まで2~3年かかるのが普通ですが、横河システム建築なら平均で数か月。この環境でなら、テンポよく多くの場数が踏めそうだなと思いました。
横河システム建築では、全国におよそ1,300社ほどのビルダーと呼ばれる代理店との連携体制を築いているんです。一つの県で100社ほど代理店がある場合もあります。私たち営業はそのうち30~40社ほどを担当して彼らビルダーとともにシステム建築の魅力を広めていきます。そのため、一社一社と確実に信頼関係を築いていくことが大切になります。高い品質を保ちながら納期を短縮でき、コストを削減していけるシステム建築のメリットを伝え、理解してもらう。そのためには頻繁にコミュニケーションをとり続けていくことが大切です。繁忙期になると、さすがに手が回らないほど忙しくもなりますが、業界の未来をつくるような大きな成果を、こうした協力体制の下つくっているのです。自分たちだけでは影響できる範囲にも限りがありますから。会社としても最近では経済誌に広告を載せたり、TVCMを打ったりと広報活動にも力を入れ始めています。ビルダーからの問い合わせに加えて、こうした動きから新規のお客様にお声をかけていただける機会も増えてきました。世の中からのニーズが高まってきているのを感じます。
一件、思い出深い案件があるんです。会社のDM経由でお問い合わせいただいたお客様がいらっしゃったんですが、まずは私一人でお話を伺い、その上でビルダーさんと共に協同営業を進めていったんです。ビルダーさんの技術力が優れていたこともありスムーズに納品でき、その後2棟目、3棟目とリピート受注をいただけました。施主様と私たちが直接お話できるのは非常にまれなこと。普段から施主様に貢献できる仕事がしたい、と思っていたのでとても嬉しい案件でした。私たちの仕事は平均でも3,000万円~6,000万円。ものによってはもっと高額になる場合もあります。施主様はその分のお金をかけ、さらに物件周辺地域の方々への許可を取った上で私たちに発注していただいています。それだけの期待に応えるために、最大限手を尽くしたいんです。私一人にできることは限られています。だからこそ、一件一件の打ち合わせを入念にし、細かくスケジュールを管理し、設計・工場・工事と、関わるメンバー全員が最大限力を発揮できるように徹底的に準備したい。すべての工事を終えたとき、なんのトラブルもなかったな、と毎回思えるように私の役目を果たしていきたいと思います。